巨石を見るとその存在感に圧倒されると共に数百年、いやもっと過去にこの地に生きた先人も、その巨石を眺め、崇拝していたと思うと、時を超え心が一つになるような、敬虔な気持ちにもなります。 この体験で訪れる場所は、鬼の木戸、木戸=門。 「鬼が割った」「鬼が開けた」 さまざまな言伝えを聞きますが、自然の神秘に鬼を結び付けたくなる理由、この岩を見れば、なるほど、と思います。 この岩の奥、山の斜面の岩穴に、貴船神社が勧請されています。江戸時代だそうです。 貴船神社は水の神様。門谷川を流れる水は、「鬼の木戸の水」として島根県の名水百選にも選ばれています。 この近くの山には、山城があったらしく、この水を守る為では、とも言われています。 町道から林道を歩いて鬼の木戸に向かうことができますが、 是非、下流から沢を歩き、滝を越えながら、鬼の木戸を目指してみませんか? 水量が少なければ、登山靴でも歩ける沢です。 滝の神秘さとプチ秘境感を体験できます。 鬼の木戸を目指す川周辺の地主さんからは、 好きなように整備してもいいと言われています。 ロープを張ったり、階段を作ったり、整備することは可能ですが、 そこにある自然そのものを楽しみたい。 むやみに木を切ることもせず、獣道も共有しつつ、 いつも同じ道なき道を歩くことで、獣道のような道になれば、と時々この沢に入っては、 同じルートを歩いています。 待ち合わせの井原にある「雲井の里」でトイレを済ませ、 体験場所に向かいます。 滝から鬼の木戸までは15分もあれば到着しますが、 写真を撮りながらゆっくり進んでいきます。 帰りは、用水路沿いに下り、 地主さんが自ら開発しているため池に出ます。 邑南の自然と石神様に触れてみましょう。
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